ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、株式や投資信託、外貨預金などの投資商品を購入する時に、1度に全ての資金で買わずに、数度に分けて購入し、平均取得額を下げる効果を期待する手法。

 

例えば、手持ち資金が10万円あるとします。10万円で1万円の投資商品を1度に買えば平均取得額は当然1万円です。その投資商品が値下がりし9千円になると、評価額はマイナス1万円で9万円になります。

しかし、同じ商品を1万円の時に5回、9千円の時に5回購入していれば、平均取得額は9500円となります。そうすると、その投資商品が9千円に値下がりしても、評価額はマイナス5千円で9万5千円となります。 

評価額の損失を5千円分だけ防ぐことができます。

 しかし逆に値上がりし、10500円とかになったとしたら、前者は5000円のプラスですが、後者では10000円のプラスになります。  

 このようにドルコスト平均法はリスクを減らし、差益を増やす効果があります。

 

 ただし成功のカギは、投資商品が下落中に、あえて買い足す勇気があるかどうかにかかつています。どういうことかというと、下落中はこのまま損をするのではないか、どこまで下がるのか、もう元の値段にはならないかもと考え、不安になり買い足すどころかついつい売ってしまったり(狼狽売り)してしまうということです。

 

 株式の購入の場合はナンピン買いともいわれます。